強度的には大丈夫?なんですが、フォーク取り付けボルトを、ステンレスからホンダ純正の鋼製に戻しました。
JISの強度区分では、六角ボルトには普通ボルトと高力ボルト(ハイテンボルト)があり、オートバイに使われるボルトはほとんどが7Tか9Tのハイテンボルトだそうです。
また、キャップボルトはハイテンボルトのみで、12Tまで用意されているそうです。
ステンレスの場合は加工方法によって強度が変わるようですが、普通に手に入るステンレスボルトは大体7T相当と思っていいようです。
<鋼製ボルトの強度区分と材質>
4T:一般構造用炭素鋼・・SS41(ホームセンター等で売られているもの)
5T:
6T:
7T:機械構造用炭素鋼・・S45C
9T:クロムモリブデン鋼・・SCM435
12T:ニッケルクロムモリブデン鋼・・SNCM630
数字は引っ張り強さの10分の1を表しており、4Tのボルトは40kgf/cm2の強度が保証されているということです。
なお7Tとか9Tと表示するのは古い規格で、新しいJIS規格のボルトは9.8のように小数点が付きます。
ホンダの場合は、軽量化のためにボルトの頭が凹んでいたりして表示が無いですが、一般的にはボルトの頭に9.8や12.8等の強度表示があるようです。'97GASGASのボルトの頭には8.8などの表示が有ります。
ステンレスボルトの強度はこちらをご覧下さい。(この情報は五十朗さんから頂きました)
BUMAX高強度ステンレスボルト
で、今回交換したホンダ純正ボルトです。
パーツ番号は96600-0803510で、(青文字部分がネジ径、赤文字部分がネジの長さ)車種を指定した専用の番号では有りませんので、ホンダでは普通強度のボルトで7Tなんだろうと思います。
であれば、7T相当のステンレスボルトでも大丈夫な所なんですが、限界を超えた時にステンレスはポッキリ折れてしまう可能性が有るのに比べて、伸びたり曲がったりしながらも何とか堪えてくれる、鋼製の方が安全性が高いのだろうと・・・だからメーカーが使っているのだろうと・・・
で、純正に戻しました。
この記事は1996年8月1日発行 MOTO MAINTENANCE Vol.6 p54[読者企画]高嶋俊隆氏のtextを参考に書かせて頂きました。
2010年3月24日水曜日
TLR200 ボルト
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9 件のコメント:
2010/3/25 17:36
なるほど~
部品番号にはちゃんと意味があるんですね~
また物知りになってしまった!^^
2010/3/25 17:45
ネジの件ではお世話になりました、とても勉強になります、ステンは丈夫な物・・とばかり思っていましたから・・・
高強度ステンレスキャップ、ブマックス(BUMAX) http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/s/?@0_mall/nejiya/cabinet/img55398369.jpg なんて物もありますが、強度区分10・9だそうです、一本690円とかなりお高いですが、こちらも限界を超えると曲がったりせずにボッキリ逝くみたいです・・・
2010/3/25 17:56
やまびとさん、後の10が普通の銀色で、この番号を07に変えて96600-0803507にすると黒いボルトになる筈です。
同じ様に35を55に変えると長さ55㎜のボルトを手に入れられますぅ。ホンダに設定が有ればですが・・・
2010/3/25 18:02
五十朗さん、このページは強度区分が書いてあって、とても参考になりますねぇ。
と言っても、ホームセンターなどで普通に手に入るのはA2-70だけ?なのですが、知らなくて使うより随分と良いですね。安心できます。有り難うございました。
2010/3/25 19:00
五十朗さん。頂いた情報を書き足しました。
やまびとさん。TLM260のアルミスイングアームの質問をされていたK池さんですが、上手く行ったので伝えておいてくれと言う事です。
2010/3/25 22:00
buratto28goなら経験あったはず、と勝手に紹介してしまいましたm(_ _)m
K池さんから、付いたとご報告頂いてます。^^:
2010/3/25 22:08
よかった。届いてたんですね。
やまびとさんちが工事中で寂しい限りです。
頑張ってちょ。
2010/3/26 22:11
すみません・・・呼び捨てしてましたm(_ _)m
引越しはTLMの記事が多くて時間がかかりそうです・・・^^:
2010/3/26 22:25
あっ!失礼な!ぷんぷん!
って、気付いてませんでしたー。えへっ。
やっぱり引越しは大変なんですねー。焦らず頑張って下さい。のんびり待ってますんで・・・
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