2013年12月6日金曜日

ボルトの強度区分

以前にもボルト強度の事について書いたんですが、情報源が1996年8月1日発行のMOTO MAINTENANCEと言う事で、7Tや9Tと呼ぶ古い強度区分がメインでした。
その古い強度区分は1999年4月1日で廃止され、現在は小数点の付いた新しい強度区分になっています。




強度区分について分かりやすいページを見つけましたので、転載&ご紹介しておきます。

12.9とは
小数点の左の数字と右の数字がそれぞれボルトの強さを表します。
左の『12』が'120キロまで切れない'という強さを表します。
これを「最小引張荷重」といいます。
右の『9』が'120キロの9割→108キロまでは伸びても元に戻る'という強さを表しています(108キロを超えると伸びきって元には戻りません)。
これを「降伏荷重」または「耐力」といいます。
「10.9」→100キロまで切れずに9割の90キロまで元に戻る
「8.8」→80キロまで切れずに8割の64キロまで元に戻る
「4.6」→40キロまで切れずに6割の24キロまで元に戻る
JIS規格では、次の10種類の強度区分が定められています。
3.6/4.6/4.8/5.6/5.8/6.8/8.8/9.8/10.9/12.9(力の単位は、1平方ミリメートルあたりです)

11Tとは
110キロまで切れないという最小引張荷重だけを表しています。
「8T」→80キロまで切れない「7T」→70キロまで切れない「4T」→40キロまで切れない11T、8T、7T、4Tなどの強度区分は「降伏荷重」は表しません。
「11T」と「10.9」は"0.1の差"でほとんど同じと誤解されやすいのですが、実際には引張強さが110キロと100キロで10キロの差があります。尚、○○Tという強度区分は、1999年4月1日で廃止となりました。


と言う事でした。